ドアクローザーの交換方法・費用はいくらかかる?
ドアクローザーは、ドアの開閉を安全に行うため、ドアが閉まる速度を油圧で制御する装置です。
ドアクローザーが古くなり、以下のようなトラブルが出たら、自分で調整修理するか、交換が必要になります。ドアクローザーにも寿命があるため、10年以上使用していた場合には本体交換が必要なケースがほとんどです。
▼よくあるトラブルと対処方法
- ドアが勢いよくバタン!と閉まる → 本体調整または本体交換
- ドアクローザーから油漏れ → 経年劣化のため本体交換
- ドアが重くなった・開けにくい → 本体調整または本体交換
- ドアが閉まるスピードが遅い・速い → 本体調整または本体交換
ドアクローザーを取り付けたい、交換したいけど、どのくらい費用が必要なのか、どういった手順が必要なのか知りたいという人もいるでしょう。
今回は、ドアクローザー交換に必要な手順や交換にかかる費用を紹介していきます。
ドアクローザーは、それほど費用が高いアイテムではないため、設置の方法さえわかれば自分で交換するのもそれほど難しくないでしょう。
しかし、ドリルなどの専用工具を使う工程もありますので、しっかりと手順を確認したいところです。ドリルやインパクトドライバーなどがあれば、女性であっても問題なく取り付けられるはずです。
ドアクローザーの交換、取り付けに不安がある方は、鍵屋鍵猿にお問い合わせください。無料見積もり・出張費無料玄関・室内ドア・間仕切り扉・勝手口などにも取付けいたします!
ドアクローザーの交換方法
ドアクローザーの交換方法を紹介します。
ドアクローザーを取り付ける際にはドリルなどの専用工具が必要になってきますので、手順はもちろん、事前準備もしっかりとしておきたいところではないでしょうか。
用意するもの
- プラスドライバー
- メジャー
- ドリル(※新規取付の場合)
ドアクローザーの交換、取り外しにはプラスドライバーを用意してください。
また、インパクトドライバーがあれば、よりスムーズに付けられるでしょう。
ドアクローザーを取り付ける際に使うネジは、かなりの力を入れて締める必要があるので、力が弱い人は十分に締められないかもしれません。
そんなときにインパクトドライバーがあれば便利です。
また、寸法を測るためにメジャーも必要になってきます。
ドアクローザーを取り付ける際には、ネジを付ける部分の穴を自分で開けるかどうかによっても必要な道具が違ってきます。
元々、ドアクローザーが付いていた部分に、同じドアクローザーを付ける場合には、ドリルは必要ないでしょう。
しかし、まったく何もないところにドアクローザーを付ける場合にはドリルが必要になってきます。
交換手順
- 1.リンクとアームを連結しているネジを外す
- 2.本体を取り外す
- 3.ブラケットを取り外す
- 4.新しいブラケットとリンクをドア枠に固定
- 5.本体を取り付ける
- 6.リンクとアームをネジで固定する
- 7.速度を調整する
ドアクローザーの取り外し方
まずは壊れて油漏れしている古いドアクローザーの取り外し手順です。
ドアクローザーの本体を固定しているネジが見えているタイプと隠れているタイプがありますが、ネジが隠れているタイプの場合は本体背面にスライド式取付板があります。本体を外す際は手順が少し異なることに注意しましょう。
リンクとアームのネジを外す
リンクとアームのネジを外し連結部分を解除します。
本体側面のネジを外す
本体側面にあるネジを取り外します。
本体を取り外す
本体を取り外します。本体の裏側にスライド式取付板が設置されている場合は、本体をネジが付いていた方向にスライドさせることで本体を取り外すことができます。
取付板を取り外す
まったく同じ商品に取り替える場合は、取付板を流用することもできますが、別製品へ交換する際は取付板も外してください。
ブラケットのネジを外す
ブラケットのネジを外します。ネジの数はドアクローザーによります。
▼取り外した後の状態
本体の取付け
▼ブラケットの取り付け位置の違い
続いて、新しいドアクローザーの取付け手順です。基本的に、取り外し方法の逆の手順となります。
まずはブラケットをドア枠に取り付けます。ドアクローザーの種類によって、ドア枠外側・内側・下側・壁側など設置位置が異なるので、よく確認して交換製品を選びましょう。
本体用の取付板がある場合は、説明書に記載された通りの位置にネジで取り付けておきます。
本体とアームを固定してから、本体をドアに取り付けたあと、アームとリンクをネジで固定して完了です。
アームとリンクがすでに接続されている商品の場合、アームリンクを本体に固定してから、本体をドアに取り付けて、ブラケットとリンクをネジで固定して完了です。
新規取付の場合の注意点
ドリルを使ってネジ穴を開ける場合は、位置からずれないように注意しましょう。ドアが鉄製の場合は、ドリルで開けた穴を簡単に塞ぐことはできません。 塗装を使ってごまかすくらいしかできないので、ネジ穴を開ける位置をしっかりと見定めるようにしたいところです。
購入した商品に取付け穴のガイドシートが添付されているため、ガイドシートをドアに貼り付けて穴をあけると失敗しにくいです。
ドアクローザーの速度の調整方法
ドアクローザーの調整方法は非常に簡単です。
ドアクローザーの側面に速度調整ネジや、ドアの開閉力を調整するナットがあります。プラスネジ、マイナスネジ、六角ネジなど、ドアクローザーの種類によって付いている個数が違います。ネジが2つ付いている場合は2段階式になっていて、ネジが3つ付いている場合は3段階式になっています。
一般的にはネジを締めると速度が遅くなり、ネジが緩めると速度が速くなっていくのです。また、緩めすぎには注意する必要があり、ドアクローザーの意味がなくなってしまいますし、あまりに緩めるとそこから油が漏れてしまうこともあるので、少しずつ回しながら操作して確かめてみてください。
調整ネジが2つ、3つ付いているドアクローザーは、かなり柔軟に速度調整をすることができるので便利です。
ドアクローザーとは
ドアクローザーは、ドアの上部に設置されている器具で、主な機能は開閉スピードの調整です。
密閉性の高いマンションや、オフィスなどに多い鉄製のドアは、扉の重みや風圧によってドアがバタン!と勢いよく閉まってしまいます。そのため、安全にドアが開け閉めできるよう取付けられていることが多いです
ドアクローザーの役割
- ドアを自動で閉める
- ドアが閉まる速度を調整する
- ドアが閉まらないようストップさせる
ドアクローザーにはいくつかの役割があります。
ドアを自動で閉める
1つ目が名前の通り、ドアを閉める役割です。ドアクローザーを設置することによって、自動的にドアが閉まるようになります。
ドアの重みや風である程度閉まってくれますが、ドアノブを最後まで引かなければガチャンと閉まりません。特に人の出入りが多いオフィスのドアや、少しでも扉が開いていれば不法侵入や覗きの心配がある玄関などには必要です。
こうした玄関や間仕切り扉にドアクローザーを取り付けておくと、「最後までドアを閉めて!」「また閉め忘れている!」といったことがなくなるので安心です。
ドアが閉まる速度を調整する
2つ目に、ドアを閉める速度を調整する役割があります。
ドアを閉める速度が速すぎると、バターン!と大きな開閉音がします。
周囲に自分しかいない場合は問題ありませんが、オフィスでは出入りも多く周囲の人の仕事を邪魔してしまうこともあります。ほかの会社に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
また、あまりにドアの開閉速度が速すぎると、指や体を挟んでしまって怪我などのトラブルの元になることもありますので、安全性を保つという意味でもドアクローザーは役立ってくれるのです。特にご家庭に小さなお子さんがいる場合は、廊下の間仕切り扉も風で勢いよくしまることがあるため、室内用のドアクローザー設置を検討されたほうが良いでしょう。
その他、ドアの開閉速度が速いと、ドアが閉まるときに衝撃が発生します。
その衝撃によってドアを消耗させてしまう可能性もありますので、ドアクローザーにはドアを保護する役割もあるのです。
ドアが閉まらないようストップさせる
ドアクローザーの中には、ストップ機能が付いたものがあります。ストップ機能は、ドアを一定の角度まで開くと風などでドアが閉まらないようストッパーの役割を果たします。
例えばたくさんの荷物の搬入、車いすの方が出入りするといった場合、ストップ機能があると便利で安全になります。
このようにドアクローザーには、いろいろな役割がありますので、それを踏まえたうえで設置すると良いでしょう。
ドアクローザーが故障するとどうなる?
ドアクローザーが故障した際のわかりやすい症状は、ドアの開閉速度が調整できなくなる点です。
ドアクローザーが正常なときは、ゆっくりとドアが閉まっていきますが、ドアクローザーが故障してしまうと、この速度が速くなることがあります。
開閉速度を抑制できなくなってしまいますので、速く閉まりすぎて、閉まるときの音が大きくもなります。
基本的に速度は正常であればネジで調整が可能になっていますが、故障するとこの調整も利かなくなるのです。
ドアクローザーが付いているにもかかわらず、バタンバタンと音がするようになった場合には、速度調整能力が失われてきたと考えれば良いでしょう。
また、ドアクローザーを長く使っていると、取り付けネジに緩みが発生する可能性もあります。
この場合は、ドアが完全に閉まらなくなることもあるので、そういった症状も兆候として把握しておくと良いでしょう。
さらに、油圧式の場合は、内部のオイル漏れが故障の兆候とも言えるのでしっかりと確認してください。オイル漏れは修理することが出来ないため、本体交換が必要です。
自分で交換するときの注意点
ドアクローザーを自分で交換したり設置したりする際の注意点ですが、やはり寸法を間違わないことでしょう。
寸法を間違えてしまうと、ドアが最後まで閉まらなかったり、速度が速すぎたり、本来のドアクローザーの機能を発揮することができません。
寸法間違いを起こさないためには、汎用性のあるドアクローザーを購入すること。取付板により、ある程度のネジの位置違いを補うことができます。
または、全く同じドアクローザーを交換するのであれば、事前に寸法を測る必要がないので楽です。
ほかには、ドアクローザーをしっかりと水平に取り付けることも重要になってきます。
斜めに取り付けてしまうと機能しなくなったり故障したりすることがあるのです。
やってしまいやすいミスとしては、ドアクローザーを反対向けに取り付けてしまうことです。
ドアクローザーは一見するとどちらが左右かわかりにくいアイテムなので、しっかりと確認してから取り付けましょう。
取り付ける位置が決まったら、一度、仮置きして、ドアの開閉方向にドアクローザーを動かせるか確認しておくべきです。
また、リンクとドアクローザー(ドア)を平行に設置するのが正しい方法なので、そこも間違えないように注意してください。
ドアクローザーを交換する費用
ドアクローザーを交換する際の費用は、自分で交換する場合と業者に交換を依頼する場合で異なります。
自分で交換する場合と違って、業者に依頼すると人件費がかかるため高くなります。
自分で交換した場合の費用相場
部品代 | 10,000~20,000円 |
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ドアクローザーを自分で交換する場合、すでに道具が揃っていると仮定すれば、ドアクローザー本体の値段である10,000円から20,000円程度の出費で済みます。
耐用年数は15年程度になっていますので、コストパフォーマンスが良く、ドア開閉時の安全性を考えれば高くはないでしょう。
ドリル本体を購入するなら、安いもので数千円程度の出費を考えておくと良いです。
また、インパクトドライバーを持っている場合は、インパクトドライバーに装着できる刃が売っています。
これについては数百円程度から購入することができますので、それほど出費は気になりません。
業者へ依頼した場合の費用相場
部品代 | 10,000~20,000円 |
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人件費 | 15,000円~ |
業者にドアクローザー交換を依頼する場合は、ドアクローザー本体の値段に工賃を加えたものです。
交換作業自体には10,000円から15,000円程度の金額がかかり、別でドアクローザーの部品代10,000円から20,000円がかかります。
これらを含めた金額が大体業者に頼んだ場合の出費になってくるでしょう。
専門業者の場合、一般的なお店よりも安い値段でドアクローザーを手に入れられることもありますので、その分だけ安くなる可能性もあるでしょう。
ドアクローザー本体の交換手順は鍵のようにそこまで複雑ではないため、自分で取り付けにチャレンジしてみても良いでしょう。
ただ、専用工具などがないなら思い切って業者に依頼するのも良いでしょう。特に新規取付の場合、ドアやドア枠に穴をあけるので、失敗した時のリスクが大きいです。
また、寸法を間違えると、正しく機能しないので、そちらも十分に注意が必要です。
ドアクローザーの交換、取り付けに不安がある方は、鍵屋鍵猿にお問い合わせください。無料見積もり・出張費無料玄関・室内ドア・間仕切り扉・勝手口などにも取付けいたします!