公開日:2023/10/23|更新日:2025/09/05
鍵開けの費用はいくらが妥当?費用相場と悪質業者を見分ける方法を解説!
鍵を紛失したり、鍵が壊れてしまって開かなくなると、すぐにでも業者に依頼したいと考える人は多いでしょう。しかし、依頼するときに最も不安なのが「費用がどれくらいかかるのか」という点です。鍵開けの料金は一律ではなく、鍵の種類や作業方法、依頼する時間帯や場所などによって大きく変わります。そのため、相場を知らずに依頼してしまうと、予想以上の高額請求に驚くことも少なくありません。
この記事では、鍵開けの費用相場や高額になるケース、安く抑える方法、悪質業者の見分け方などを詳しく解説します。鍵開けを業者に依頼しようと検討されている方は是非とも参考にしてみてください。
目次
鍵開けの費用相場はどれくらい?

鍵開けの料金は「基本料金+作業内容」によって決まります。一般的な相場は8,000円〜15,000円程度ですが、鍵の種類や作業の難易度によって金額は大きく変動します。また、夜間や休日の割増料金、出張距離による追加費用なども発生する場合があり、依頼内容を事前に確認しておくことが重要です。ここでは基本料金の考え方、費用内訳、そして鍵の種類ごとの違いを整理していきます。
一般的な鍵開けの基本料金
多くの鍵開け業者は「基本料金」を設定しており、相場はおおよそ8,000円〜12,000円程度です。この金額には出張費や簡単な作業が含まれることが多いですが、必ずしも全て込みというわけではありません。
深夜や休日の割増料金や特殊作業が必要な場合には、追加料金が加わります。また、広告などで「鍵開け3,000円〜」と書かれていることがありますが、これは最低料金であり、実際には現場の状況によって大きく跳ね上がるケースもあるため注意が必要です。
鍵開けの費用内訳
鍵開けにかかる費用は、基本料金だけでなく、出張費・部品代・特殊作業料などで構成されます。たとえば、拠点から現場までが近ければ出張費は無料、遠方なら数千円が追加されることもあります。
さらに、鍵が故障している場合は修理や交換が必要となり、その部品代や工賃が上乗せされます。見積もりの段階で「どの部分に費用がかかるのか」を明確にしてくれる業者を選ぶことで、トラブルを避けやすくなります。
鍵の種類ごとの費用の違い
鍵は構造や防犯性能によって開錠の難易度が大きく変わり、それが費用に直結します。ここでは代表的な3種類の鍵を取り上げ、それぞれの特徴と費用相場を詳しく解説します。
ピンシリンダーの費用相場
もっとも一般的な鍵で、ギザギザした刻みがあるタイプです。構造がシンプルで防犯性もそれほど高くないため、鍵開けの難易度は低めです。その結果、費用相場も比較的安く、8,000円〜15,000円程度で依頼できるケースが多く見られます。
作業時間も短く、数分から30分程度で対応できることが多いため、急いでいる人にとっては費用面でも時間面でも負担が少ないのが特徴です。ただし、古いタイプのピンシリンダーは防犯性能が低いため、防犯面を考えると開錠後に交換を勧められることもあります。費用の安さだけでなく、今後の安全性も含めて検討するのがおすすめです。
ディンプルキーの費用相場
ディンプルキーは複数の丸いくぼみが刻まれたタイプで、ピッキングが困難な構造をしています。防犯性が高い反面、開錠には特殊な工具と熟練の技術が必要となるため、費用相場は15,000円〜30,000円程度と高めです。作業時間もピンシリンダーに比べて長くなる傾向があり、30分〜1時間程度かかることも珍しくありません。
特に最新型のディンプルキーや高精度タイプでは、破壊開錠が必要になる場合もあり、その場合は交換費用が追加されるため、さらに高額になる可能性があります。ディンプルキーは防犯面では安心ですが、いざ開錠を依頼する際は高額になりやすい点を理解しておく必要があります。
電子錠の費用相場
電子錠やスマートロックは、暗証番号やICカード、スマートフォンを使って施解錠するタイプの鍵です。物理的な鍵穴を持たないものも多く、従来のピッキングでは開錠できません。そのため、専用の機材やシステム知識が求められ、費用相場は30,000円〜50,000円程度と最も高額になりやすい鍵です。
また、機種によってはメーカー対応が必要となり、即日の対応が難しいケースもあります。故障やバッテリー切れによるトラブルでの開錠依頼も多く、部品交換や再設定が必要になると追加費用が発生する場合もあります。電子錠は利便性と防犯性に優れる一方で、緊急時の費用負担が大きくなる点を理解しておくことが重要です。
鍵開けの費用が高額になるケースは?

鍵開けの基本料金は1万円前後が目安ですが、状況によっては大きく上乗せされることがあります。防犯性の高い鍵や深夜の対応、破壊開錠などは特に費用が高額になりやすい要因です。依頼前にどのようなケースで費用が高くなるのかを理解しておけば、事前に予算の目安を立てやすくなり、トラブルの回避にもつながります。
開ける鍵の数が多い
玄関ドアにはダブルロックが採用されていることが増えており、1つのドアに2本以上の鍵がついている場合があります。この場合、業者はそれぞれの鍵に対して開錠作業を行う必要があるため、作業時間が長くなり費用も加算されます。
一般的には鍵1本ごとに費用が発生するため、1本で1万円程度で済む作業も、2本なら2万円近くになるケースもあります。賃貸住宅などではセキュリティ向上のために2ロックが標準装備されていることが多いので、依頼前に鍵の数を確認しておくことが大切です。
防犯性が高い鍵や特殊な鍵の場合
ディンプルキーや電子錠のように防犯性能が高い鍵は、開錠に特殊な工具と専門知識が必要です。そのため作業難易度が上がり、料金も高くなる傾向があります。通常のギザ鍵であれば1万円前後で済むことが多いですが、ディンプルキーなら2万円以上、電子錠では3万円〜5万円と高額になることも珍しくありません。
また、輸入住宅などに使われる特殊なシリンダーの場合、国内の一般業者では対応できず、メーカーや専門業者に依頼する必要があり、その分費用がさらに高くなる可能性があります。
破壊開錠が必要な場合
ピッキングや専用工具での開錠が不可能な場合、鍵やシリンダーを破壊して開ける「破壊開錠」が必要になることがあります。破壊を伴うため開錠作業費に加え、鍵やシリンダーの交換費用が必ず発生します。
例えば、開錠費用が1万円でも、シリンダー交換でさらに1万〜2万円が上乗せされ、合計で数万円になるケースもあります。鍵穴が劣化している場合や、防犯性が高すぎて非破壊での開錠が難しい場合によく起こるため、依頼時には破壊開錠の可能性とその費用を事前に確認しておくことが重要です。
深夜や緊急対応の場合
深夜や休日に業者を呼ぶと、通常料金に加えて割増料金がかかるケースが一般的です。多くの業者では20時以降や早朝、日曜・祝日などに割増が設定されており、基本料金の2〜3割増になることがあります。
さらに「今すぐ来てほしい」という緊急対応の場合は、即日出動費として追加費用がかかることもあります。結果的に、昼間であれば1万円で済む開錠作業が、深夜や休日には1万5,000円〜2万円を超えることも珍しくありません。
出張距離が遠い場合
業者の拠点から現場までの距離が長いと、交通費や移動時間のコストが加算され、出張費として数千円が上乗せされることがあります。都市部では拠点が近いため無料対応の業者も多いですが、郊外や地方では5,000円程度の出張費を請求されるケースもあります。
地域によっては業者自体が少ないため、どうしても遠方から来てもらうことになり、その分費用が高くなる傾向があります。依頼前に業者の対応エリアと出張費の有無を確認しておくと安心です。
鍵に不具合がある場合
鍵穴の内部が錆びていたり、異物が詰まっていると、通常よりも開錠作業が難しくなります。そのため追加の特殊作業料が発生するケースがあります。例えば、潤滑剤を使った清掃や分解作業が必要になると、数千円〜1万円程度が追加されることもあります。
さらにシリンダー自体が故障している場合は交換が必要になり、結果的に高額になってしまうこともあります。普段から定期的にメンテナンスを行うことで、不要な出費を防ぐことができます。
悪徳業者によるぼったくりに遭っている場合
費用が高額になる一番のリスクは、悪質な業者に依頼してしまうケースです。「3,000円〜」などの安い広告で集客し、現場で作業後に数万円〜数十万円の請求を行うトラブルが報告されています。
見積もりを提示しない業者や、料金説明が不明確な業者は特に注意が必要です。高額請求に遭わないためには、事前に相場を理解しておくこと、そして信頼できる業者を選ぶことが欠かせません。
鍵開け費用を安く抑える方法

鍵開けは緊急で依頼することが多いため、冷静な判断が難しく、結果として高額請求に直面するケースがあります。しかし、いくつかの工夫をすれば費用を抑えることは可能です。ここでは、依頼前に知っておきたい節約のコツを紹介します。
複数社に相見積もりを取る
一番効果的な方法は、複数の業者から見積もりを取って比較することです。1社だけだと提示された料金が高いのか安いのか判断できませんが、2〜3社を比べれば相場感がつかめます。
また、競合することで業者側が価格を下げる場合もあるため、最終的に適正価格で依頼できる可能性が高くなります。特にインターネットから簡単に問い合わせできる業者も増えているため、急ぎであっても数社に連絡して見積もりを確認することをおすすめします。
平日の日中に依頼する
深夜や休日は割増料金が加算されるのが一般的です。そのため、時間の融通が利く場合は平日の日中に依頼するのが節約のポイントです。例えば、夜間や休日だと1.5倍〜2倍に跳ね上がることがあり、昼間に依頼するだけで数千円から1万円近く安く済むケースもあります。
急を要する場合は仕方ありませんが、時間を選べる状況であれば、通常料金が適用される時間帯に依頼するのが得策です。
保険の付帯サービスを活用する
火災保険や自動車保険、クレジットカードの付帯サービスには、鍵開け費用が補償される特約が含まれている場合があります。例えば、クレジットカードのロードサービスや住まいの駆けつけサービスでは、一定回数まで無料で鍵開け対応してくれることがあります。
加入している保険の内容を事前に確認し、適用できるなら自己負担をゼロにできる可能性もあります。知らずに自己負担してしまうのはもったいないため、まずは契約内容をチェックしましょう。
出張料が無料の業者に依頼する
業者によっては「出張料無料」をうたっているところがあります。特に都市部では競争が激しいため、このようなサービスを行っている業者を選べば余計な出費を防げます。
ただし、出張料が無料でも作業費が相場より高い場合があるため、総額で比較することが大切です。公式サイトや電話問い合わせで「出張費は本当にかからないのか」「追加料金はあるのか」を確認し、安心できる業者に依頼することが費用を安く抑えるポイントです。
悪質な鍵開け業者を見分けるポイント

鍵開けは緊急で依頼することが多いため、冷静な判断が難しく、その隙を狙って悪質業者が高額請求をしてくるケースが少なくありません。広告の内容や電話対応、見積もりの提示方法などに注意することで、ある程度はトラブルを防ぐことが可能です。ここでは代表的な注意点を整理します。
見積もりを出さず料金が不透明な業者は要注意
正規の業者であれば、作業前に必ず見積もりを提示し、出張費・作業費・部品代などの内訳を丁寧に説明します。しかし、悪質業者は「現場を見ないと料金はわからない」とだけ伝え、作業後に高額な金額を請求してくることがあります。
さらに、口頭だけの説明で書面を残さない場合も多く、トラブル時に証拠を残しづらい点も問題です。依頼前に「総額でいくらかかるのか」を確認し、見積もりを拒否したり曖昧にする業者は避けることが重要です。
不安を煽って即決を迫る業者に要注意
「このままでは空き巣に入られる可能性がある」「鍵が古くて危険だからすぐに交換すべき」などと強調し、不安を煽って即決を迫る業者は典型的な悪質業者の特徴です。冷静さを失った依頼者は、その場で高額契約をしてしまうことがあります。
信頼できる業者は、複数の解決方法を提示し、依頼者に選択肢を与えたうえで判断を委ねます。強引なセールストークや即断を求める雰囲気を感じたら、その場で契約せず、他社に相談する余裕を持つことが大切です。
相場より異常に安い価格の業者は要確認
「鍵開け3,000円〜」など、極端に安い金額を広告で打ち出す業者には注意が必要です。実際には基本料金が安くても、出張費や作業費、特殊工具使用料などの名目でどんどん加算され、最終的に数万円を請求されるケースが後を絶ちません。
依頼者は「安い」と思って選んだのに、結果的には相場以上の費用を払わされることになります。適正価格はおおむね8,000円〜15,000円であるため、これを大幅に下回る宣伝をしている業者は疑ってかかるべきです。
会社情報に虚偽がある業者は要注意
信頼できる業者は、公式サイトに会社概要や所在地、電話番号、代表者名などをしっかり掲載しています。しかし、悪質業者の多くは架空の住所を記載していたり、固定電話ではなく携帯番号だけを載せているケースがあります。
実態のない会社に依頼してしまうと、トラブルが発生しても連絡が取れず泣き寝入りになる可能性が高いです。依頼前には、インターネット検索や地図で住所を確認し、実際に存在する会社かどうかを確かめることが大切です。
開かなければ無料の業者は要確認
「開かなければ無料」というキャッチコピーは一見すると良心的に思えますが、実際には条件付きであることが多く注意が必要です。無料なのはあくまで非破壊での開錠作業費に限られ、出張費や点検料、部品交換費用を別途請求されるケースも多く報告されています。
さらに実際には、破壊開錠を行えばほとんどの鍵は開けられるため、業者によっては「非破壊では開かないので破錠するしかない」と説明されます。このとき、破錠を望まないと依頼者都合のキャンセル扱いになり、キャンセル料を請求されるリスクもあるのです。
そのため「開かなければ無料」という表現の裏にどのような条件があるのか、非破壊開錠と破壊開錠の違い、キャンセル料の有無などを事前に必ず確認しておくことが安心につながります。
鍵開けに関するよくある質問

鍵開けを業者に依頼するとき、多くの人が抱える疑問は似ています。ここでは特によく寄せられる質問を取り上げ、具体的に解説します。事前に知っておけば安心して依頼できるポイントばかりなので、参考にしてください。
自分で鍵を開けることはできる?
インターネット上ではヘアピンやクリップを使った開錠方法が紹介されていますが、一般の方が実践するのは現実的ではありません。鍵穴内部を傷つけたりシリンダーを壊してしまうリスクが高く、結局は交換が必要となり費用が余計にかかってしまうことが多いです。
また、不正解錠は法律で制限されている場合があり、正当な理由なく試すのは危険です。確実かつ安全に開けるには、専門の技術を持つ業者に依頼するのが一番です。
賃貸では勝手に鍵開け業者を手配しても良い?
賃貸物件では、入居者が勝手に鍵開け業者を呼ぶとトラブルになる可能性があります。物件によっては管理会社や大家の許可が必要で、無断で業者を手配すると費用負担や原状回復をめぐって揉めるケースがあります。
特に破壊開錠を行った場合には「修繕費用を誰が払うか」という問題が発生しやすいです。そのため、まずは管理会社や大家に連絡し、対応の指示を仰ぐのが安全です。緊急時であっても、一報を入れておくことが後々のトラブル防止につながります。
賃貸物件の場合は鍵開け費用を誰が負担する?
多くの場合、鍵をなくしたり閉じ込めたりしたときの費用は入居者が負担することになります。ただし、鍵やシリンダー自体の不具合や経年劣化が原因で開かなくなった場合には、大家や管理会社が費用を負担するケースもあります。
契約内容によって異なるため、入居時に契約書を確認しておくことが大切です。もし自分の過失で鍵をなくした場合は、原則として自己負担となることを覚えておきましょう。
鍵開けを依頼するときに必要な物は?
業者に鍵開けを依頼すると、必ずといっていいほど身分証明書の提示を求められます。これは本人確認を行わないと不正利用や犯罪につながる可能性があるためです。
運転免許証や保険証、マイナンバーカードなど住所が記載された証明書を用意しておくとスムーズに依頼できます。また、賃貸物件の場合は本人名義の賃貸契約書などを求められることもあります。依頼前に必要書類を確認して準備しておくと安心です。
鍵開け業者で迷ったら鍵猿にお任せください!
鍵開けを業者に依頼する際の費用は、鍵の種類や作業内容、依頼する時間帯によって大きく変動します。一般的な相場は1万円前後ですが、防犯性の高いディンプルキーや電子錠、夜間や休日の緊急対応などでは数万円になることもあります。こうした事情を知らずに依頼すると、予想外の出費に驚くことになりかねません。
一方で、複数社に相見積もりを取る、平日の日中に依頼する、保険や付帯サービスを活用するなど、費用を抑える方法も存在します。また、悪質業者に遭遇しないためには、事前に会社情報や見積もりの透明性を確認することが欠かせません。「開かなければ無料」といった甘い言葉にも条件があるため、契約前に必ず詳細を確認しましょう。
鍵開けは緊急性が高い依頼だからこそ、冷静に情報を整理し、信頼できる業者を選ぶことが安心と節約につながります。費用の目安や注意点を理解しておけば、突然のトラブルでも落ち着いて対応できるはずです。
もし、鍵開け業者をお探しなら鍵猿までご相談ください。鍵猿でしたら最短15分で現場に駆け付けます。鍵トラブルでお困りでしたら鍵猿までお問い合わせください。









