防犯性が高い鍵の選び方 鍵違い数やピッキング耐性とは
最近近くで泥棒に入られた家がある、同じマンション内で空き巣に入られたみたい、何か防犯対策をしたい!となったら、鍵の交換はいかかでしょうか。
特に鍵を交換したほうがいいケースは以下のような場合
- 鍵にギザギザとした切り込みが入っているディスクシリンダーをご使用中のかた(※特に片側にしかギザギザがない、または縦向きの「くの字」の鍵穴)
- 鍵を壊されて空き巣に入られた住宅と同じ種類の鍵を使っている(※マンションや団地など)
- マグネットシリンダーをご使用中の方(※専用の解錠工具がある、マグネットは壊れやすい鍵であるため)
- 20年近く同じ鍵を使っている(※防犯性が弱い可能性が高い)
ディスクシリンダーや、マグネットシリンダー(ECシリンダー)は現在廃盤品です。MIWA 廃盤品からご確認頂けます。
どのような鍵に交換すべきか、何を重視するかなど、いまいちよくわからないという方に、防犯性の高い鍵の選び方についてご紹介します。
目次
防犯性が高い鍵の選び方
まず防犯性が高いとされる鍵の性能を見ます。最低限必要な性能は「ピッキング耐性 10分以上」があることです。
その他にも様々な防犯性能がありますが、それら全てを取り入れると鍵の値段も高くなりますので、必要だと思う性能を絞ってみると良いでしょう。
いかに時間をかけさせられるか
泥棒が嫌いな家というのは、侵入に時間がかかる家です。時間がかかるとその分見つかるリスクも高くなります。そのため、ひとつの鍵の防犯性を最高レベルまであげなくても、ある程度防犯性が高い鍵を2つ取り付けるほうが見た目からも泥棒に侵入するのが面倒な家だと思わせられます。もちろん費用に余裕があれば、最高レベルの鍵を2つ取り付けることが一番です。
どのような鍵が、侵入に時間をかけさせられるでしょうか。次の段落では、主な防犯性能を紹介しています。
鍵の防犯性能
次に主な防犯性能をご紹介していますので、鍵選びの参考にしていただければと思います。
耐ピッキング性能
耐ピッキング性能は、5分未満、5分以上、10分以上(最高レベル)、のように時間で表示されます。実際にピッキングテストを複数回行いどれだけの時間がかかるかを確認した結果となります。シリンダー錠及びシリンダーには表示が義務付けらています。
玄関にはピッキング耐性が「10分以上」の鍵を選ぶようにしてください。
耐鍵穴壊し性能
耐鍵穴壊し性能は、5分未満、5分以上、10分以上(最高レベル)、のように時間で表示されます。あらかじめ定められた方法により複数回破壊することでどれだけ耐えられるかを確認した結果となります。シリンダー錠及びシリンダーには表示が義務付けらています。
耐サムターン回し性能
サムターンとは室内側にあるつまみを指します。サムターン回しとは、ドアスコープや郵便受けから工具を差し込み直接室内側のサムターンを回して鍵を開ける不正解錠手口です。
複数員が定められた方法でテストした結果、サムターン回しが5分以内に出来た場合は「なし」、5分以上出来なかった場合に「あり」が表示されています。
理論鍵違い数
理論鍵違い数は、鍵のパターン数を表しています。理論鍵違い数が100万とすると、100万通りの鍵があるためまず被ることがありません。大規模なマンションでも楽々対応できます。
また、理論鍵違い数が多いほどシリンダーの中にあるピンの数も多くなるため、長いパスワードのように不正解錠するとしても時間がかかります。
ディンプルキーのピンは、複雑なものだと3方向に配置されており、鍵穴の中に工具が入りきらないので、実質ピッキングは不可能です。
鎌型デッドボルト
デッドボルトは鍵を閉めた時に錠前からドア枠側に飛び出る部品のことを挿しています。デッドボルトがドア枠側まで貫通することで扉が開かないようになるため、大変重要な部品です。頑丈なデッドボルトでなければ、バールなどを使いこじ破られたり、力で破壊されかねません。
デッドボルトの一般的な形は四角ですが、ドア枠側にガッチリと噛み込む鎌型のデッドボルトはバール攻撃にも強くなります。
合鍵の不正な複製防止
一般的に合鍵を作る際は、マスターキーに書かれている鍵番号をもとに複製します。不正コピー対策がとられている場合は、別途所有者の持つ情報が必要な場合が多く、マスターキーの番号を見られたり、合鍵ショップへ持ちこんだとしても作られる心配はありません。
CPマーク
防犯性能を見てもよくわからない場合、CPマークがついている鍵を選ぶと良いでしょう。警察庁や民間関係団体などで構成される「官民合同会議」が行う試験に合格した製品に表示されています。合格基準は、あらかじめ決められた試験方法(ピッキングやドリリングなど)で、「5分間」侵入できなかった場合となります。
まとめ
玄関には最低限ピッキング耐性が必要です。鍵の知識がある窃盗犯であれば、シリンダーを見るだけでどれだけ不正解錠に弱いかが判断できます。
鍵の種類が多くてよくわからない場合は、CPマークを参考に選んでみても良いかと思います。
もちろんご依頼先でご相談頂ければ、防犯性の高いシリンダーや面付錠、引き戸錠などご案内しお選び頂けますので、鍵の交換でお悩みの際はお気軽にお問合せ下さい。