公開日:2025/07/24|更新日:2025/07/24
ドアクローザーから油漏れ!?原因・対処法・交換の判断ポイントを徹底解説!
ドアクローザーは、ドアの開閉をスムーズかつ静かに行うための装置ですが、長年使用していると「油漏れ」が発生することがあります。見た目には小さな異常に思えても、実は重大なトラブルの前兆である場合もあります。
この記事では、ドアクローザーの油漏れについて、原因や対処法、修理・交換の判断基準、選び方のポイント、業者に依頼すべきかなど、実際に困っている方が知りたい情報をわかりやすく解説します。正しい知識を持つことで、安全かつ適切に対応できるようにしましょう。
目次
ドアクローザーの油漏れとは?

ドアクローザーの油漏れとは、本来内部に封入されているオイルが本体の外ににじみ出たり垂れてしまう現象です。これは、内部のパッキンやシールが劣化・破損することで起こり、ドアの動作に影響を及ぼす重要なサインです。
油が漏れると、ドアが勢いよく閉まったり、ストップ機能が効かなくなったりするため、安全性にも関わるトラブルとなります。特に設置から年数が経過している場合や使用頻度が高い場合には、油漏れのリスクが高くなるため注意が必要です。
油漏れが起こる仕組みと主な原因
ドアクローザーの内部には、開閉速度を調整するための油圧シリンダーが組み込まれており、ここに専用のオイルが封入されています。この油は、ドアの開閉に合わせてピストン内部を移動し、滑らかで一定のスピードを保つ役割を果たしています。
しかし、経年劣化や使用頻度の増加により、内部のシールやパッキンが摩耗したり破損することで、油が本体の外へ漏れ出すことがあります。また、強い衝撃や取り付け不良によっても油漏れが生じることがあります。こうした油漏れは、ドアの開閉性能や安全性に大きく影響を及ぼすため、早期の発見と対処が重要です。
油漏れによるリスクと故障のサイン
ドアクローザーから油が漏れると、まずドアの開閉速度が不安定になったり、急にバタンと閉まるなどの異常が発生します。これは、内部の油圧バランスが崩れることによって本来の制御機能が失われるためです。放置するとドアが勢いよく閉まって指や荷物を挟むなどの事故につながる恐れもあります。
また、床に漏れた油は滑りやすく、転倒事故の原因になることもあります。さらに、油漏れは内部部品の損傷や腐食の進行を早め、ドアクローザー本体の寿命を縮めてしまうリスクもあります。このようなリスクを避けるためにも、油漏れの兆候にいち早く気付き、適切な対応を行うことが重要です。
どのような状態が「油漏れ」と言えるのか
油漏れとは、ドアクローザー本体やその周辺に本来内部に留まるべきオイルが外ににじみ出ている状態を指します。具体的には、本体の継ぎ目やピストン周辺から油のしみが見えたり、床に黒っぽい油のシミができていたりするケースが該当します。
また、本体の外装にベタついた汚れが付着している場合や、開閉時に油が垂れるような感覚がある場合も油漏れと判断できます。注意したいのは、わずかな滲みでも性能に影響を与えることがあるという点です。見た目には大きな異常がない場合でも、油のにじみやドアの動作異常があれば、油漏れを疑うべき状態といえます。
ドアクローザーの油漏れを見つけたときに確認すべきこと

ドアクローザーから油が漏れているのを見つけた際は、まずその状態を冷静に確認することが大切です。すぐに修理や交換を判断する前に、現状の異常の程度や使用年数、型番などの情報を把握しておくと、後の対応がスムーズになります。以下に、チェックすべき具体的なポイントを解説します。
床や壁に油が垂れていないか確認
油漏れの影響はドアクローザー本体だけでなく、その周辺にも現れます。特に床や壁に黒ずんだ油染みが付いている場合は、すでに内部のオイルが多く漏れている可能性が高いです。
油が床に垂れていると滑って転倒する恐れもあるため、まずは安全確認の意味でも床の状態をチェックしてください。特にドアの開閉時に一定の場所にオイルが飛び散っているような場合は、早急な対応が必要です。
ドアクローザー本体の側面に黒いオイル汚れがないか確認
本体の側面や取り付け部周辺に黒ずみやべたつきが見られる場合、それは油が外に漏れてきた証拠です。特に継ぎ目部分や可動部周辺は、オイルがにじみ出やすい箇所です。
乾いた布で軽く拭いてみて、黒っぽい液体が付着するようなら、油漏れの疑いが濃厚です。この段階で放置すると、開閉スピードに異常が出たり、完全に作動しなくなるおそれがあります。
ドアの開閉スピードが急に変わっていないか確認
ドアクローザーの油圧制御が正常であれば、ドアは一定の速度で静かに閉まるはずです。もし最近、ドアが急に勢いよく閉まるようになったり、反対に遅すぎたりした場合は、油圧バランスが崩れている可能性があります。
この症状は油漏れによって内部のオイルが不足したことで起こる典型的なサインです。特に異音を伴う場合は、内部の金属部品にも負担がかかっている恐れがあります。
ストップ機能が効かない、急にバタンと閉まるなどの異常がないか確認
ドアクローザーの中には、一定角度でドアを開けた状態で保持できる「ストップ機能」が付いているタイプもあります。この機能が急に使えなくなった場合、油漏れによって機構が正常に動作していない可能性があります。
また、開閉時にドアが「バタン」と強く閉まるようになった場合も注意が必要です。これは油が減少し、減衰力が効かなくなった状態であり、最も分かりやすい油漏れの影響のひとつです。
使用年数を確認
ドアクローザーは消耗品であり、一般的に8〜15年程度が寿命とされています。設置してから長い年月が経過している場合は、油漏れが起きやすくなっている可能性があります。
製品や使用環境によって寿命には幅がありますが、10年以上使っている場合は油漏れをきっかけに交換を検討する時期といえるでしょう。年式の確認は、メーカー名や型番シールの周辺で見つかることが多いです。
メーカー名や型番を確認
修理や交換を行う際に必要になるのが、現在取り付けられているドアクローザーの「型番」と「メーカー名」です。これらは本体のプレートやラベルに記載されていることがほとんどで、型番をもとに後継機種や互換品を調べることができます。
また、型番によって取付穴の位置や機能(ストップ機能の有無など)も異なるため、選定ミスを防ぐためにも必ず事前に確認しておきましょう。
油漏れしたドアクローザーは修理できる?

ドアクローザーから油が漏れている場合、「すぐに交換しないといけないのか?」「修理で直るのか?」と迷う方も多いでしょう。結論から言えば、症状の程度やドアクローザーの種類・年数によって修理が可能な場合とそうでない場合があります。ここでは、修理可能なケースと不可能なケースの違い、応急処置やDIY修理のリスク、そして修理費用の目安について詳しく解説します。
修理可能なケースと不可能なケースの違い
ドアクローザーの油漏れが軽度で、本体のパッキンやネジ部分の緩みから滲んでいる程度であれば、修理によって対処できるケースもあります。例えば、パッキンの交換やネジの締め直しで一時的に症状が改善されることがあります。
ただし、近年のドアクローザーの多くは密閉式の構造になっており、内部の油圧機構へのアクセスができない設計です。この場合、内部からの本格的な油漏れは修理ができず、本体ごと交換するしかありません。また、製品の使用年数が10年以上経過している場合は、部品供給が終了していることもあり、修理が現実的でないことも多くあります。
応急処置としてできること
完全な修理が難しい場合でも、油漏れによる危険性を一時的に軽減するための応急処置は可能です。たとえば、漏れた油が床に広がって滑りやすくなっている場合は、すぐに中性洗剤を含ませた布などで拭き取り、滑り止めマットを敷いて対処します。
また、ドアの開閉スピードが急に速くなって危険な場合は、ドアクローザー本体の調整ネジ(速度調整バルブ)を回して動きを遅くすることで、一定の安全性を保つことができます。ただし、これらの応急措置はあくまで一時的な対応に過ぎず、根本的な油漏れの解決にはなりません。あくまで次の修理や交換までの「つなぎ」として行うのが基本です。
DIY修理の注意点とリスク
ドアクローザーの修理を自分で行いたいと考える方もいるかもしれませんが、DIYには注意が必要です。密閉された油圧構造を開けて修理するのは専門知識と工具が必要で、素人が分解すると油が一気に漏れ出し、内部の部品を破損させてしまうリスクがあります。
また、適切なパッキンや部品の入手が困難な場合も多く、修理に失敗してドアクローザーが使えなくなる可能性も否定できません。さらに、分解・修理を行った時点でメーカー保証が失効することがほとんどです。安全性や信頼性を考えるなら、修理は無理せず専門業者に依頼するのが安心です。
修理にかかる費用と時間の目安
ドアクローザーの修理にかかる費用は、症状や対応内容によって異なります。軽度な調整や部品交換で済む場合は、5,000円〜10,000円程度が相場ですが、内部構造にまで及ぶ修理となると、工賃込みで15,000円〜20,000円を超えるケースもあります。
修理よりも新品への交換のほうがコストパフォーマンスが良いと判断されることも多く、特に10年以上使用しているドアクローザーであれば、最初から交換を選ぶ方が現実的です。作業時間は30分〜1時間程度で完了するのが一般的ですが、部品取り寄せが必要な場合は数日かかることもあります。見積もりを事前に確認し、費用対効果を見極めることが重要です。
修理か交換か?判断のポイント

ドアクローザーからの油漏れを発見したとき、最も迷うのが「修理で済ませるか」「本体ごと交換するか」の判断です。軽度なトラブルであれば修理対応が可能な場合もありますが、状態によっては早めの交換が安全かつ経済的です。このセクションでは、判断のために押さえておくべき重要なポイントをわかりやすく解説します。
油漏れを放置するとどうなる?
油漏れをそのまま放置すると、ドアクローザーの性能が著しく低下するだけでなく、建物内での事故リスクも高まります。具体的には、ドアの開閉が急激になり、指を挟む・荷物をぶつけるといったトラブルが起こりやすくなります。
また、床に漏れた油が滑りやすくなり、特に高齢者や子どもにとって転倒の危険性が増します。さらに、内部でオイルが不足したまま使用を続けると金属部品が摩耗し、本体が破損したり、ドア自体にダメージが及ぶ恐れもあります。小さな油漏れでも、見逃さずに早期に対処することで、安全性とコストの両面でメリットが得られます。
交換が必要な症状・状態とは?
次のような症状が見られる場合は、ドアクローザー本体の交換を検討すべきです。まず、「ドアがバタンと勢いよく閉まる」「スピードが急に変化する」「ストップ機能が効かなくなる」といった明らかな動作不良がある場合です。
さらに、本体側面から明確にオイルが垂れている、にじみが止まらないなどの油漏れが確認された場合も交換が妥当です。また、ドアの使用中に異音がしたり、振動が出るようになった場合も、内部の損傷が進行している可能性があります。こうした状態を放置すると、安全性に大きな支障が出るため、修理よりも交換を優先する方が結果的に安心で確実です。
ドアクローザーの寿命は?
一般的に、ドアクローザーの寿命は設置から8〜15年程度とされています。使用頻度や環境によって個体差はあるものの、10年以上使用しているドアクローザーでは、油漏れや動作不良が起きやすくなるのが実情です。
特に外気にさらされる玄関ドアや店舗の自動ドアなどは、紫外線や温度変化の影響で劣化が早まりがちです。見た目に異常がなくても、使用年数が長い場合は内部部品が摩耗している可能性が高く、突然の故障につながることもあります。そのため、10年をひとつの目安として、油漏れが確認された場合は交換を前提に判断するのが賢明です。
賃貸住宅で油漏れが起きた場合の対応方法
賃貸物件でドアクローザーから油漏れが起きた場合は、まず勝手に修理・交換せず、管理会社や大家さんに連絡することが大前提です。物件の設備は所有者の管理下にあるため、入居者が無断で交換するとトラブルの原因になりかねません。
連絡時には「油漏れの状況」「設置場所」「ドアの開閉に支障が出ているか」などを伝えるとスムーズです。管理会社側が手配した業者が修理・交換を行ってくれるケースがほとんどで、費用も原則として貸主負担になることが多いです。ただし、入居者の故意・過失による破損と判断された場合は、修理費の負担を求められることもあるため、対応は慎重に行いましょう。
交換用のドアクローザーを選ぶポイント

油漏れなどの不具合でドアクローザーを交換する場合、やみくもに新しい製品を選んでしまうと「取り付けられない」「機能が合わない」などのトラブルが起きがちです。ドアクローザーには種類やサイズ、開閉方向などの仕様があり、使用環境に適した製品を正しく選ぶ必要があります。この章では、交換時に確認すべき項目を順を追って解説します。
現在付いているドアクローザーの型番を確認する
交換用のドアクローザーを選ぶ際、まず最初に確認すべきなのが「現在使用している製品の型番」です。多くのドアクローザーには、製品本体または側面にメーカー名と型番が刻印されたラベルやプレートが取り付けられています。
この型番によって、取り付け穴の位置や本体サイズ、ストップ機能の有無などが判別でき、後継機種や互換製品の選定に役立ちます。特にメーカー独自の取り付けピッチが採用されている場合、型番情報がなければ代替品を見つけるのが難しくなるため、事前の確認は必須です。
型番が不明な場合は、本体サイズを測ったり、写真を撮って専門業者に相談する方法もあります。
ドアの開き方(右開き・左開き)や内開き・外開きの方向を確認
ドアクローザーには「ドアの開き方」に対応した製品があります。具体的には、ドアの蝶番がどちら側にあるかで「右開き」「左開き」に分かれ、さらにドアが内側に開く「内開き」か、外側に開く「外開き」かを確認する必要があります。
この情報はドアクローザーのアームの向きや取付け位置に関わる重要な要素です。誤った開閉方向に対応した製品を選んでしまうと、取り付けできても正常に作動しなかったり、アームが干渉してドアがきちんと閉まらないなどの不具合が発生します。開き方の確認は、ドアの前に立って押して開くか引いて開くかを基準に判断し、購入時の仕様選びに活かしましょう。
ドアのサイズや重量に合ったスペックの製品を選ぶ
ドアクローザーはすべてのドアに共通ではなく、ドアの大きさや重さに応じて適合するモデルを選ぶ必要があります。軽量な木製ドアに重量用のドアクローザーを取り付けると、開閉が重たくなりすぎて不便ですし、逆に重い鉄扉に軽量タイプを使うと油圧が不足して開閉が不安定になります。
製品には「ドア重量○kgまで」「ドア幅○mmまで」といった適応範囲が記載されているので、自宅や建物のドアに合ったスペックを確認して選びましょう。また、使用環境(屋内/屋外、強風が吹く場所など)によっても適したモデルは異なるため、不安な場合はメーカーサイトや業者に相談するのが確実です。
同一メーカーのドアクローザーを選ぶ
ドアクローザーの交換では、できるだけ元のメーカーと同一の製品を選ぶとトラブルが少なくなります。なぜなら、メーカーごとに取り付け穴の位置やアームの構造、サイズ規格が微妙に異なり、他社製品では既存の穴位置に合わず新たな加工が必要になるケースがあるからです。
また、同一メーカーであれば後継モデルが用意されていることも多く、型番さえ分かればスムーズに交換品が見つかるメリットもあります。例えば「RYOBI」や「ニュースター(NS)」などは、国内で多く使用されているメーカーの一つで、互換性の高いシリーズ展開が豊富です。
交換作業の手間を減らし、安全かつ確実に取り付けるためにも、基本的には同じメーカー製を選ぶことをおすすめします。
交換・修理を業者に依頼するか自分でやるか

ドアクローザーの油漏れに気づいたとき、「自分で直せるのか?」「専門の業者に頼むべきか?」と迷う方は多いでしょう。DIYが可能なケースもありますが、製品の種類や症状によっては無理をするとかえって状況を悪化させてしまうこともあります。ここでは、DIYと業者依頼の判断基準、それぞれのメリット・注意点、信頼できる業者選びについて詳しく解説します。
自分でできる範囲とその限界
比較的簡単なドアクローザーの交換や速度調整であれば、工具と手順書があればDIYで対応できる場合があります。例えば、同じ型番の後継機種への交換や、アームの取り付け位置が合っている製品であれば、ドライバー1本で作業が可能なこともあります。
ただし、油漏れが起きている場合は内部の油圧機構に異常がある可能性が高く、修理となると専門知識が必要です。また、既存の取付穴と新しい製品の位置がずれていると、ドアに新たな穴あけが必要になり、作業難易度が一気に上がります。無理に行うとドア本体に傷がついたり、クローザーが正常に機能しないこともあるため、判断に迷ったら無理せず業者への依頼を検討しましょう。
業者に依頼するメリットと費用の目安
ドアクローザーの交換や修理を業者に依頼する最大のメリットは、「確実かつ安全に作業してもらえること」です。プロの業者であれば、現場の状況に応じて最適な製品を選定し、既存の取り付け位置や開閉方向などを踏まえてスムーズに施工を行ってくれます。
また、作業後の調整や保証も含まれているケースが多く、万が一不具合が出た場合でも対応してもらえる安心感があります。費用の目安としては、簡単な交換作業であれば部品代込みで15,000円〜25,000円程度、特殊なドアや高機能モデルになると30,000円を超えることもあります。価格だけでなく、対応の丁寧さや実績を確認して選ぶことが大切です。
信頼できる業者を見極めるコツ
ドアクローザーの修理・交換を依頼する際には、価格だけでなく信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。まず、実店舗を持ち、所在地や連絡先が明確に記載されている業者は信頼度が高い傾向にあります。
また、「鍵・ドア修理」などの専門業者は経験豊富で、ドアクローザーに特化したノウハウを持っているため安心です。さらに、事前に見積もりを提示してくれるか、費用の内訳が明確かもチェックポイントです。
口コミや評判サイトでのレビューも参考になりますが、不自然に高評価が多すぎる場合は注意が必要です。依頼前に「出張費はかかるか」「保証はあるか」なども確認し、納得できる条件で依頼しましょう。
ドアクローザーの油漏れを防ぐための予防策

ドアクローザーの油漏れは、経年劣化や使い方の問題によって発生することが多いため、日常的な使い方や定期的なチェックを心がけることである程度防ぐことが可能です。完全に防ぐことは難しいものの、ちょっとした意識とメンテナンスでトラブルの早期発見や寿命の延長につながります。ここでは、具体的な予防のポイントを解説します。
無理な力でドアを開け閉めしない
ドアクローザーは油圧によってドアの動きを制御していますが、強引にドアを押し開けたり勢いよく閉めたりすると、内部の圧力が急激にかかり、パッキンやシールが損傷しやすくなります。その結果、内部の油が漏れ出す原因になることがあります。
また、ドアが閉まる途中で無理に引き戻すような操作も、内部機構に大きな負荷を与えます。日常的にドアの動きを乱暴に扱っていると、油漏れだけでなくアームの変形や取り付け部の緩みといった他の故障にもつながります。ドアの開閉は常にゆっくり、丁寧に行うことが、結果的にドアクローザーを長持ちさせる一番の予防策です。
取付ネジの緩みを定期的にチェックする
ドアクローザーはドアや枠にネジでしっかりと固定されていますが、日々の振動やドアの開閉によって少しずつネジが緩んでくることがあります。ネジが緩むと本体にわずかなズレやガタつきが生じ、その状態で使用を続けると内部に余計な力が加わり、オイルシール部分に負荷がかかって油漏れを引き起こす原因になります。
数ヶ月に一度で構わないので、目視やドライバーを使ってネジの締まり具合を確認し、必要があれば軽く締め直すだけでも予防になります。特に使用頻度が高い玄関や勝手口などのドアは、早めの点検が効果的です。
異音や開閉スピードの変化を放置しない
「ギィー」という異音や、「閉まるスピードがいつもと違う」といった違和感を感じたら、それは油漏れや内部異常の前兆である可能性があります。異音は、潤滑油の不足や内部部品の摩耗によって生じることが多く、放置すると油圧シリンダーに過度な圧力がかかり、結果的に油漏れに発展することがあります。
また、ドアが急にバタンと閉まる、閉まるまでに時間がかかるといったスピードの変化も、内部オイルの漏れや減少のサインです。これらの症状が現れた時点で早めに調整・点検を行えば、深刻な故障や交換の必要を回避できる場合があります。普段からドアの動きを意識し、小さな変化を見逃さないことが重要です。
まとめ
ドアクローザーの油漏れは、見逃されがちですが、放置すると重大な安全リスクや故障につながる重要なトラブルのサインです。この記事では、油漏れの原因や確認ポイント、修理・交換の判断基準、製品の選び方、業者依頼のメリット、そして日頃からできる予防策まで、幅広く解説しました。
ドアの開閉に違和感を覚えたら早めの点検・対処を行い、安全で快適な暮らしを維持するための第一歩を踏み出しましょう。迷った場合は無理をせず、専門業者に相談するのが安心です。
その際は是非とも鍵屋の鍵猿までご相談ください。鍵猿でしたら、ドアクローザーの調整や交換、取り付けまで一貫して対応いたします。見積り・出張費無料で現場に駆け付けますので、ドアクローザーのトラブルでお困りでしたらお気軽にお問い合わせください。









