公開日:2025/07/25|更新日:2025/07/25
ドアクローザーの選び方と自分で交換する方法を解説!
ドアクローザーは、ドアを自動的にゆっくり閉じるための装置で、建物の安全性や快適性を保つために欠かせない部品です。しかし、種類や機能が多く、どれを選べばよいのか迷う方は少なくありません。
本記事では、ドアクローザーの選び方を徹底解説し、初心者でも失敗しないポイントをわかりやすく紹介します。自宅や店舗に最適なモデルを見つけるための参考にしてください。
目次
ドアクローザーの基礎知識

ドアクローザーは、ドアを自動で閉めることで安全性や利便性を高める装置です。特に玄関や店舗、オフィスなど、多くの人が出入りする場所で使われています。ここでは、ドアクローザーの役割や仕組み、種類や搭載されている機能について詳しく解説します。基礎知識を知ることで、自分の使用環境に合う製品を選ぶ際の判断がしやすくなります。
ドアクローザーとは?役割と仕組み
ドアクローザーは、ドアを開いた後に自動で閉じるための機構を備えた装置です。主に油圧やスプリングの力を利用し、急激にドアが閉まるのを防いで安全性を確保します。例えば、子供や高齢者がドアに挟まれるリスクを減らし、音を立てず静かに閉まるように調整できます。
また、ドアが常に確実に閉まることで、冷暖房効率を高めたり、防犯性を向上させる効果もあります。内部の油圧シリンダーには調整弁があり、閉まる速度や力を細かく設定できるのも特徴です。
ドアクローザーの主な種類
ドアクローザーには設置方法や構造の違いにより複数のタイプがあります。もっとも一般的なのが「スタンダード型」で、ドアの表面に本体とアームが見えるタイプです。コストが比較的安く、取り付けも容易なため家庭用や店舗用で広く使用されています。
次に「パラレル型」は、アームがドア上部の裏側に配置され、外観がスッキリするのが特徴です。また、ドア内部に埋め込む「コンシールド型」や、床面に設置する「フロアヒンジ型」もあります。使用環境やデザイン性、施工の難易度によって最適なタイプを選ぶことが重要です。
ドアクローザーの機能
ドアクローザーには便利な機能が搭載されていることがあります。代表的なのが「ストップ機能」で、ドアを開けた状態で一定の角度に固定でき、荷物の搬入や通行の多い場面で役立ちます。また「速度調整機能」では、ドアの閉まるスピードを緩めたり早めたりでき、使用環境に合わせた快適な調整が可能です。
さらに「ラッチングアクション」と呼ばれる、最後の数センチをやや強めに閉める機能もあります。これらの機能を理解し、必要な機能を備えた製品を選ぶことで使い勝手が大きく向上します。
ドアクローザーを選ぶときのチェックポイント

ドアクローザーを選ぶ際には、ドアのサイズや重量、設置環境、機能性など複数のポイントを総合的に確認することが大切です。適切な製品を選ばないと、閉まる速度が不安定になったり、取り付けがうまくいかないことがあります。ここでは失敗しないために押さえておきたい主要なチェックポイントを解説します。
種類・取り付け形式が合っているか確認する
ドアクローザーには、スタンダード型やパラレル型、コンシールド型、フロアヒンジ型など、取り付け形式の異なる種類があります。現在のドアに適したタイプを選ぶことが重要です。例えば、スタンダード型はコストが低く取り付けも簡単ですが、見た目が気になる場合はパラレル型や埋め込み型が好まれます。
また、室内用・室外用で設置環境の耐久性も変わるため、使用場所に適した形式を確認しましょう。誤った形式を選ぶと、ドアの開閉が不自然になったり、取り付けが不可能になることもあります。
既存の取り付け穴や規格に合うか確認する
既存のドアクローザーを交換する場合、元々のネジ穴や取り付けプレートの位置が新しい製品と一致するかを必ず確認する必要があります。異なる規格を選んでしまうと、ドアや枠に新たに穴を開ける必要があり、施工の難易度やコストが増加します。
特に賃貸物件では、元の状態に戻す原状回復が必要になるため、同じメーカーや互換性のあるシリーズを選ぶのが安心です。規格が分からないときは、ドアクローザー本体に記載されている型番をチェックし、それを基に適合品を探すとスムーズです。
ドアの重量・サイズに合ったモデルを選ぶ
ドアクローザーには、ドアの幅や重量に応じた「番手」と呼ばれる規格があります。番手が合わない製品を取り付けると、ドアが勢いよく閉まりすぎたり、逆に閉まらなかったりする原因になります。特に重量があるドアには、開閉力が強いモデルを選ぶ必要があります。
設置するドアの幅や厚み、材質を測定して、適正なモデルを選びましょう。また、風の強い場所や頻繁に使用されるドアには、耐久性が高く、番手が一段階上の製品を選ぶと長持ちしやすくなります。
設置場所で選ぶ
ドアクローザーは設置される環境によって求められる性能が異なります。例えば、屋外に設置する場合は、雨風や直射日光に耐える耐候性が重要です。室内であれば、静音性やデザイン性が重視されることもあります。
さらに、寒冷地ではオイルの粘度変化による動作不良を防ぐために、耐寒仕様のモデルを選ぶと安心です。用途や場所を考慮し、長期的に安定して使えるドアクローザーを選定することが快適な使用につながります。
必要な機能で選ぶ
ストップ機能や速度調整、ラッチングアクションなど、ドアクローザーには便利な機能が搭載されています。これらの機能が自分の生活シーンで必要かどうかを確認しましょう。例えば、荷物の搬入でドアを開けたままにしたい場合はストップ機能付きが便利です。
また、ドアの閉まる速度を環境や利用者に合わせて調整できるモデルは、安全性や使い勝手が向上します。必要のない機能が多いモデルは価格が高くなることもあるため、必要最低限の機能を見極めて選ぶことがコスト削減につながります。
デザイン性・カラー・見た目の印象で選ぶ
ドアクローザーは機能だけでなく、デザインやカラーも空間の雰囲気に影響します。特に店舗やオフィスでは、ドア周辺のインテリアや外観との調和を考慮すると印象が良くなります。
最近では、ホワイトやブラック、シルバーなどカラーバリエーションが豊富なモデルも増えています。目立たないデザインやスリムな形状を選ぶことで、ドア全体がスタイリッシュに見え、設置後の満足度も高まります。
ドアクローザーを自分で交換する方法

ドアクローザーは基本的な工具と正しい手順があれば、DIYで交換することも可能です。作業を始める前に、必要な道具や安全対策をしっかり確認することが重要です。ここでは、交換に必要な工具、古いドアクローザーの取り外し方、新しい製品の取り付け方法、開閉速度の調整や動作確認の流れについて詳しく解説します。
交換作業に必要な工具を準備する
DIYでドアクローザーを交換するには、プラスドライバーやマイナスドライバー、スパナ、六角レンチなどの基本的な工具が必要です。製品によってはネジの規格が異なるため、複数サイズのドライバーを用意すると安心です。
また、取り付け位置を測定するためのメジャーや、仮固定に使う養生テープも役立ちます。高い位置での作業となることが多いため、安全のために脚立や滑りにくい手袋を使用するのがおすすめです。事前に説明書を確認し、必要な工具をすべてそろえてから作業を始めると、作業がスムーズに進みます。
既存のドアクローザーを取り外す手順
まず、既存のドアクローザーのアーム部分を外します。ネジで固定されている場合が多いので、ドライバーや六角レンチで順番に緩めていきましょう。次に、本体を固定している取り付けプレートのネジを外し、本体を慎重に取り外します。
長期間使用していたドアクローザーは、ネジが固くなっていることがありますので、無理に力をかけず、必要に応じて潤滑スプレーを使うと取り外しやすくなります。取り外し後はドアや枠に汚れやサビが残っていないか確認し、新しい製品を取り付けるためにきれいにしておきましょう。
新しいドアクローザーの取り付け方法
新しいドアクローザーは、説明書に沿って取り付け位置を確認し、ネジ穴が合うかを確認します。位置が合わない場合は、新たに下穴を開ける必要がありますが、賃貸物件の場合は注意が必要です。まず本体を取り付けプレートにしっかり固定し、次にアームをドア側または枠側に接続します。
取り付け時は、アームの角度や本体の位置が正しいかを何度も確認することが重要です。ズレがあるとドアの閉まり具合が不安定になるため、水平器などを使って正しく取り付けると安心です。
開閉速度やストップ機能を調整する
取り付けが完了したら、ドアの開閉速度を調整します。多くのドアクローザーには、閉まる速度やラッチ速度を調整するためのネジ(調整弁)が備わっています。ドライバーで少しずつ回し、好みのスピードになるよう微調整を行います。
ストップ機能付きのモデルでは、ストップ角度の設定も確認しておくと便利です。急激に閉まる場合や閉まりが遅すぎる場合は、調整ネジを3〜5度程度ずつ動かして試しながら調整すると、失敗が少なくなります。
交換後の動作確認と注意点
最後に、ドアを何度か開閉して動作がスムーズかを確認します。閉まり方が不自然な場合や、ストップ機能が効かない場合は、再度調整ネジや取り付け位置を見直しましょう。また、取り付け後しばらく使用して異音や油漏れが発生する場合は、製品不良や取り付け不備の可能性があります。
特に高所での作業や重いドアの場合、無理な力をかけると事故や破損の原因になるため、少しでも不安があれば専門業者への依頼を検討することをおすすめします。
業者に相談・依頼した方が良いケース

ドアクローザーはDIYで交換できることもありますが、場合によっては専門業者に依頼したほうが安心・安全です。特に高所での作業やドアの重量が大きい場合、無理に作業すると事故や故障の原因になります。ここでは、業者に依頼したほうがよい代表的なケースを具体的に解説します。
自分では対応が困難な不具合や作業の場合
ドアクローザーが油漏れを起こしていたり、内部部品が破損している場合、分解や修理は素人には難しく、適切な知識と技術が必要です。特に古い製品は内部の劣化が進んでいることが多く、調整では改善しないことがあります。
また、ドア本体や枠が歪んでいるケースでは、正確な位置調整が必要なため専門業者のノウハウが不可欠です。無理に自分で修理しようとすると、かえってドアやクローザーを損傷させ、余計な費用がかかるリスクがあるため、難易度が高い場合は早めに業者に依頼するのが賢明です。
工具が揃っていない・不慣れで作業に自信がない場合
ドアクローザーの交換には、プラスドライバーや六角レンチ、スパナなど複数の工具が必要になります。さらに、高所作業を行うための脚立や、安全確保のための手袋なども用意しなければなりません。
これらの工具が手元にない、または使い慣れていない場合、作業に時間がかかったり失敗するリスクが高まります。特に力を加える工程ではネジ穴をつぶしてしまうこともあるため、少しでも不安がある場合は業者に依頼した方が確実で、結果的に時間やコストを節約できます。
安全性や施工の確実性が求められる場合
店舗や公共施設、オフィスなどでは、ドアクローザーの取り付け不良が事故やトラブルにつながる可能性があります。専門業者に依頼すれば、正しい位置決めと確実な固定、適切な速度調整を行ってもらえるため、安心して長期間使用できます。
DIYでは気づきにくい微妙な傾きやズレも、業者は経験に基づいて素早く対応してくれます。安全性を最優先にしたい場合や、利用者が多いドアに設置する場合は、専門家による施工を選ぶ方が結果的にメリットが大きいといえます。
ドアクローザー以外に不具合が見られる場合
ドアがスムーズに閉まらない原因が、クローザーだけでなく蝶番のゆがみやドア枠の変形にある場合、DIYでの交換では問題が解決しないことがあります。また、鍵やラッチの動きが悪い、ドア自体が歪んでいるなど複数の問題が重なっている場合は、総合的に調整できる業者に依頼する方が効率的です。
専門家なら、ドア全体の点検や適切なメンテナンス提案をしてくれるため、トラブルを根本から解消できる可能性が高まります。
自分でドアクローザーの交換をするのが不安なら業者に依頼しよう

ドアクローザーの交換はDIYでも可能ですが、作業に慣れていない人や工具を持っていない人にとっては難易度が高い作業です。取り付け位置の誤差や速度調整の失敗は、ドアの動作不良や破損の原因になることもあります。少しでも不安を感じる場合は、無理に自分で作業せず、専門業者に依頼する方が確実で安心です。
業者に依頼するメリット
業者に依頼すると、専門知識と豊富な経験を持つプロが、正確な取り付けと調整を行ってくれます。ドアクローザーは見た目以上に繊細な装置で、取り付け位置のズレや調整不良があると、開閉速度が不自然になったり異音が発生することがあります。
業者なら適切な工具を用い、ドアの重量や使用環境に合わせて最適な調整を行うため、長期的に安定した動作が期待できます。また、施工後に不具合が生じた場合でもアフターフォローを受けられる点は大きな安心材料です。
業者に依頼したときの費用相場
ドアクローザー交換を業者に依頼する場合、作業費と部品代を含めた相場はおおよそ15,000円〜30,000円程度です。製品のグレードや機能、設置場所の条件によってはさらに高額になることもありますが、安心して任せられる技術料が含まれています。
費用を抑えたい場合は、複数の業者に見積もりを依頼し、価格とサービス内容を比較することが大切です。ネットや口コミを活用して評判の良い業者を探すことで、無駄なコストを削減しつつ満足度の高い施工を受けることができます。
信頼できる業者の選び方
信頼できる業者を選ぶには、過去の施工実績や口コミ評価を確認することが重要です。料金が極端に安い業者は、手抜き工事や不十分な調整を行うリスクがあるため注意が必要です。
ホームページに施工事例や対応範囲が明記されている業者は、透明性が高く安心して依頼できます。また、事前の見積もりが丁寧で、費用や作業内容を詳しく説明してくれる業者を選ぶとトラブルが少なくなります。
まとめ
ドアクローザーは、安全性や快適性を保つために重要な役割を果たす装置です。種類や設置環境、ドアの重量、必要な機能をしっかりと確認することで、自分に最適なモデルを選ぶことができます。
DIYでの交換も可能ですが、工具不足や作業に不安がある場合は無理をせず業者に依頼するのが安心です。その際は是非とも鍵屋の鍵猿までご相談ください。鍵猿でしたら、見積り・出張費無料で最短15分で現場に駆け付けます。ドアクローザーの交換・取り付けでお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。









