公開日:2023/10/09|更新日:2025/07/17
マンションの鍵をなくしたときの正しい対処法!連絡先や費用相場まで解説!
マンションの鍵をなくしてしまったとき、焦りや不安で頭が真っ白になる人も多いでしょう。しかし、鍵の紛失は誰にでも起こりうることです。そんなときこそ冷静な判断と行動が求められます。
本記事では、マンションの鍵を紛失した際にまずやるべきこと、管理会社や警察への連絡、鍵交換の必要性、業者選びのポイント、費用相場、保険や補償の有無、そして再発防止策までを詳しく解説します。正しい知識を持つことで、余計なトラブルや出費を防ぐことができます。
もし今まさに鍵をなくして困っている方は、ぜひ本記事を参考に落ち着いて対処してください。
目次
マンションの鍵をなくしたときにまずやるべきこと

マンションの鍵を紛失したときは、パニックになる前に段階的な対応を取ることが重要です。まずは冷静になって状況を整理し、思い当たる場所の確認から始めましょう。ここでは、鍵をなくした際にすぐ取るべき具体的な行動を解説します。
落ち着いてもう一度鍵を探す
鍵をなくしたと気づいた瞬間は慌てがちですが、まずは落ち着いて行動することが大切です。直前にいた場所や移動経路を思い出し、バッグの奥やポケットの隅、車内、玄関まわりなど、見落としがちな場所も丁寧に確認しましょう。
また、スマートフォンのGPS履歴や写真フォルダを使えば行動範囲の記録をたどるヒントになることもあります。部屋の中での紛失であれば、床や家具の下なども見逃しがちなので要チェックです。冷静に思い出しながら探すことが、鍵を見つける近道になります。
管理会社または大家にすぐ連絡する
鍵が見つからない場合、まず連絡すべき相手は管理会社または大家です。特に賃貸マンションの場合、鍵の所有者はあくまで物件の管理者であり、勝手な鍵交換や無理な解錠はトラブルの原因になります。
管理会社がスペアキーを保管している場合は、本人確認の上で貸し出してくれることもあります。また、物件によっては鍵の種類や交換方法に制約があることもあるため、対応方針を確認することは非常に重要です。連絡はできるだけ早く行い、今後の対応について指示を仰ぎましょう。
警察へ遺失届を出す
鍵の紛失が外出中で起きたものであれば、警察への遺失届も忘れずに行いましょう。交番や警察署で「遺失物届」を出すことで、万が一誰かに拾われた場合でも、届け出があった旨の連絡を受け取ることができます。
また、盗難や不審者による悪用のリスクがある場合にも、警察に報告しておくことで防犯上の警戒を強めることができます。遺失届の受理番号は、保険請求や管理会社への報告の際に必要になる場合もあるため、必ず控えておきましょう。
防犯対策を講じる
鍵を紛失した場合、第三者が鍵を拾って悪用する可能性もゼロではありません。特に住所が分かる郵便物や財布などと一緒に鍵を落とした場合は、防犯リスクが非常に高くなります。
そのため、鍵が見つかっていなくても、不審者の侵入を警戒して戸締まりを徹底したり、監視カメラやセンサーライトなどを活用したりすることが大切です。状況によっては、早めに鍵交換を検討した方が安心です。家族や同居人がいる場合は、情報を共有して注意を促すことも忘れないようにしましょう。
自分でできることとできないことを確認しよう

マンションの鍵を紛失した際には、自力で解決できることと、管理会社や専門業者に頼るべきことをしっかり見極める必要があります。誤った対処をしてしまうと、鍵やドアを破損したり、後からトラブルに発展したりすることもあります。ここでは、自分でできる対応と、注意すべき制限事項について解説します。
鍵を自力で開けるのは可能?注意点は?
鍵を紛失した際に、「自力でなんとか開けられないか」と考える人は少なくありません。確かに、鍵の種類や状況によってはピッキングなどで開けられる場合もありますが、これは非常にリスクの高い行為です。
ピッキングは専門的な技術を要するうえ、道具の使用や施錠構造の誤操作でドアやシリンダーを傷つけてしまう恐れがあります。また、不正解錠とみなされれば、法律に触れる可能性もあるため、個人が行うことは推奨されません。
特にマンションのような共同住宅では、不審者と誤解されることもあるため、無理な解錠は避けるべきです。
自分で鍵を交換することはできる?
鍵が見つからず、防犯のために交換を考える場合、「自分で交換できるのか」が気になる人もいるでしょう。ホームセンターや通販などで鍵本体を購入し、自分で交換作業を行うことは技術的に不可能ではありません。
ただし、ドアの厚みや鍵の型番、シリンダーの規格などが一致していなければ正しく取り付けられない可能性があります。さらに、電子錠やオートロック付きのマンションでは、システム連動型になっていることが多く、住人が勝手に交換できない場合もあります。作業ミスによる不具合やセキュリティリスクもあるため、自己判断せず、事前に管理会社の許可を得るのが安全です。
管理規約によって制限されるケースとは
分譲・賃貸を問わず、多くのマンションでは「鍵に関するルール」が管理規約や契約書で定められています。たとえば、「鍵の交換は管理会社指定の業者に限る」「交換時は事前申請が必要」「合鍵の作成は禁止」など、細かなルールが存在することも少なくありません。
これらの規約に違反して勝手に交換や解錠作業を行うと、後日トラブルや損害賠償請求につながることもあります。そのため、鍵の取り扱いや対応を考える前に、必ず管理会社やオーナーに相談し、指示を仰ぐようにしましょう。
マンションの鍵交換を業者に依頼する際のポイント

鍵の紛失により交換が必要になった場合、専門業者に依頼するのが一般的であり、安全性や確実性の面で安心できます。ただし、業者によって対応の質や費用にばらつきがあるため、信頼できる業者を見極めることが重要です。ここでは、業者選びの基準と、実際に依頼する際の流れを解説します。
信頼できる鍵業者を選ぶ方法
鍵業者を選ぶ際には、「すぐ来てくれるか」だけでなく、「信頼できるか」「費用は明確か」「適正な作業をしてくれるか」を重視しましょう。まず、料金体系が明記されておらず相場より極端に安い料金の業者は、後で高額請求される可能性があるため要注意です。
また、口コミや評判を事前に調べ、公式サイトに所在地や電話番号、会社情報が明記されているかもチェックしましょう。深夜や早朝でも対応可能かどうかも重要な判断ポイントになります。
業者に依頼した場合の作業の流れ
業者に鍵交換を依頼すると、まず電話やWebフォームから連絡を入れ、状況を説明します。その後、現地にスタッフが到着し、ドアの形状や鍵の種類、交換可能なシリンダーなどを確認します。
正式な見積もり金額に同意すれば、作業開始となり、通常は15~30分程度で交換が完了します。作業後は、新しい鍵の動作確認や使い方の説明、領収書の発行といった一連の対応が行われます。
なお、緊急性が高い場合でも、見積もり前に作業を始める業者は避けた方が無難です。必ず「金額」と「作業内容」に納得した上で進めてもらうようにしましょう。
鍵紛失時にかかる費用と補償の有無

マンションの鍵を紛失してしまった場合、状況によっては鍵の交換費用や解錠作業費用が発生します。さらに、賃貸物件では管理会社や大家から別途請求があることも。ここでは、鍵をなくしたときにかかる費用の目安や、補償の対象になるケースについて詳しく解説します。
鍵交換・解錠にかかる一般的な費用
鍵の紛失で発生する費用の多くは「解錠費用」と「鍵交換費用」に分かれます。解錠作業のみを業者に依頼した場合、費用はおおよそ8,000~15,000円が相場ですが、夜間や休日は割増料金が発生することもあります。
鍵の交換になると、シリンダーの種類やグレードによって価格は大きく異なり、一般的なピンシリンダーなら10,000~20,000円、ディンプルキーであれば15,000~30,000円程度が目安です。
電子錠やオートロック対応の高性能な鍵になると、それ以上の費用がかかることもあります。作業費込みの料金かどうか、見積もり時にしっかり確認しましょう。
火災保険や家財保険が使える場合がある
鍵の交換費用は一見すべて自己負担に思えますが、契約内容によっては火災保険や家財保険でカバーできるケースがあります。たとえば、「鍵の盗難」や「紛失による再取得費用」が特約として補償される保険商品があります。
保険の種類や契約会社によって条件は異なるため、証券や契約内容を確認の上、まずは保険会社に問い合わせてみましょう。補償対象となる場合、領収書や遺失届の写しを提出する必要があるため、各種書類は忘れずに保管しておくことが大切です。
管理会社・大家から請求されることがある費用
賃貸マンションに住んでいる場合、鍵の交換費用を一部または全額、管理会社や大家から請求されることがあります。これは、鍵が物件の一部として貸与されているという考えに基づいており、原状回復の対象とみなされるためです。
また、オートロックの共用キーを紛失した場合、システム全体の交換が必要になる可能性もあり、その場合は数万円から十万円単位の費用を請求されることもあります。トラブルを避けるためにも、鍵の紛失に気づいた時点で早めに連絡し、対応方針と費用負担について確認しておくことが重要です。
鍵が見つかった場合の正しい対応

紛失した鍵が後から見つかることも少なくありませんが、「見つかったからもう安心」と油断するのは危険です。どこで誰に拾われたか不明なままでは、防犯上のリスクが残るため、慎重な対応が求められます。ここでは、鍵が見つかったときに取るべき正しい対処法を解説します。
鍵が見つかってもすぐ使うのは危険
たとえ鍵が手元に戻ってきたとしても、拾った人に複製されている可能性は否定できません。特に、住所がわかる書類や財布などと一緒に紛失していた場合は、その鍵が悪用されるリスクが高まります。
防犯の観点からも、見つかった鍵をそのまま使い続けることはおすすめできません。気づかぬうちに不正侵入や盗難につながる危険もあるため、心当たりのない状況で鍵が戻ってきた場合には、鍵の交換を検討する方が安心です。
管理会社や警察に見つかったことを報告する
鍵の紛失後に遺失届を出していた場合、鍵が見つかったら必ず警察へ発見の報告をしましょう。遺失物として届け出ていたものが見つかったときに報告を怠ると、トラブルに発展する可能性もあります。
また、管理会社や大家にも鍵が見つかったことを連絡し、今後の対応(使用を継続するか、交換するかなど)について相談することが大切です。特にオートロック付きのマンションでは共用部分のセキュリティにも関わるため、自己判断せず必ず報告しましょう。
鍵を使い続けるか交換するかはケースバイケースで判断
見つかった鍵が室内で落としていたものなどで、安全が確保されていると判断できる場合は、そのまま使い続けても問題ないケースもあります。一方で、外出先で落とした、誰かに拾われた可能性がある、鍵の所在が曖昧な期間があるといった場合は、防犯の観点から鍵交換を推奨します。
最終的な判断は、紛失した状況や管理会社の方針をふまえて決めるのが安心です。安易に自己判断せず、第三者の視点も入れて検討することが大切です。
今後に備えた再発防止策も重要
鍵が見つかったからといって安心せず、再発防止に向けた対策も取っておきましょう。まず、鍵を常に決まった場所に収納する習慣をつけたり、バッグにキーホルダーやスマートタグをつけたりすると紛失防止になります。
また、スペアキーの保管場所や数を見直し、誰が持っているか明確にしておくことも有効です。万一に備えて、鍵の写真や型番を記録しておくと、再発時の対応がスムーズになります。鍵の管理は「使っていないとき」こそ重要であると意識しておきましょう。
今後の鍵紛失を防ぐための対策

鍵の紛失は、一度でも経験すると精神的な負担や金銭的な損失が大きいものです。同じことを繰り返さないためにも、日常生活の中で鍵の管理方法を見直すことが重要です。ここでは、再発を防ぐための具体的な対策について紹介します。
スマートロックや暗証番号式への変更を検討
物理的な鍵を使う限り、紛失のリスクは常に付きまといます。その対策として有効なのが、スマートロックや暗証番号式の電子錠への切り替えです。これらはスマホやICカード、暗証番号で解錠できるため、鍵を持ち歩く必要がなく、紛失の心配がありません。
また、開閉履歴の確認や遠隔操作ができるタイプもあり、防犯性の面でも優れています。ただし、マンションによっては導入に管理組合の許可が必要な場合があるため、設置前に確認しましょう。初期費用はかかりますが、安心と利便性の向上を考えれば十分に検討の価値があります。
スペアキーの保管方法を見直す
万が一鍵をなくしたときに備えてスペアキーを持っておくことは有効ですが、保管場所には注意が必要です。郵便受けや植木鉢の下など、第三者が見つけやすい場所に隠すのは非常に危険です。
信頼できる家族や知人に預けるか、防犯性の高いキーボックスを利用するなど、適切な管理方法を選びましょう。また、スペアキーがいくつあるのか、誰が所持しているのかを把握しておくことも重要です。管理が曖昧になっていると、不正使用のリスクや紛失時の混乱につながります。
日常的な鍵の管理習慣を見直す
鍵の紛失を防ぐためには、日頃のちょっとした意識が大きな違いを生みます。外出前に鍵を確認する習慣をつけたり、バッグやポケットの特定の場所に収納するよう徹底することで、紛失のリスクを減らせます。
また、キーホルダーを目立つ色にしたり、スマートタグをつけておけば、落としたときにも気づきやすくなります。さらに、鍵だけを単独で持ち歩かず、財布やスマホと一緒に管理することで、忘れにくくなるというメリットもあります。日常のルールを少し変えるだけで、紛失を未然に防ぐことが可能です。
よくある質問

マンションの鍵を紛失したとき、多くの人が疑問に思うポイントをまとめました。対処の順序や費用、管理会社との関係など、よくある質問とその回答をご紹介します。
マンションの鍵をなくしたらまず誰に連絡すればいい?
まずは管理会社または大家に連絡しましょう。
マンションの鍵は建物全体のセキュリティにも関わるため、自分だけで対処せず、必ず管理会社や大家に報告する必要があります。状況によってはスペアキーの貸し出しや、指定業者による鍵交換の案内を受けられることもあります。特にオートロックのある物件では、住人が独自に解錠や交換を行うことは原則禁止されているケースも多いため、最初の連絡先として管理会社を選ぶのが安全です。
賃貸で鍵をなくした場合、費用は誰が負担する?
基本的には入居者が自己負担するケースが多いです。
鍵は賃貸物件の「設備」とみなされるため、紛失による交換費用や解錠費用は原則として借主側の負担となります。ただし、管理会社によっては火災保険や鍵特約で費用の一部が補償される場合もあるため、契約内容を確認しておくとよいでしょう。また、オートロック対応の共有キーを紛失した場合などは、共有部全体のシステム交換が必要になることもあり、費用が高額になるケースもあります。
勝手に鍵交換してもいい?管理会社の許可は必要?
管理会社や大家の許可が必要です。
賃貸マンションや分譲マンションでは、鍵の種類や交換に関するルールが管理規約や契約書で定められていることが一般的です。無断で交換すると、退去時に原状回復義務を求められたり、トラブルに発展する可能性があります。必ず事前に管理会社に相談し、許可を得てから交換を進めましょう。特にオートロックやシステムキーが連動している場合は、指定業者でしか作業できないこともあります。
鍵をなくしただけで防犯上どれくらい危険?
状況によっては空き巣や不正侵入のリスクがあります。
鍵をなくした場所が特定できず、第三者に拾われた可能性がある場合は、防犯上非常に危険です。特に住所がわかる書類や名刺などと一緒に紛失していた場合は、悪用されるリスクが高くなります。心配な場合は、速やかに鍵の交換を行うことをおすすめします。鍵が戻ってきたとしても、そのまま使い続けるのは避けた方が安心です。
共用部の鍵をなくしたときの対応は?
すぐに管理会社に報告し、指示を仰ぎましょう。
マンションの共用玄関やオートロックなどに使う共用キーを紛失した場合、個人の判断での対処は避けるべきです。共用キーは他の住民の安全にも関わるため、管理会社の判断で全体の鍵交換が行われることもあります。この場合、費用の全額または一部を請求される可能性もあるため、早めの報告と説明が重要です。
合鍵を無断で作成しても大丈夫?
無断での作成は原則NGです。
賃貸契約や管理規約によっては、合鍵の無断作成を禁止している場合があります。勝手に合鍵を作ると、退去時に鍵本数の不一致が問題視されたり、セキュリティ違反とみなされることもあります。必要な場合は、事前に管理会社に確認を取り、正規の手続きを踏んで作成することが大切です。特にディンプルキーなど特殊な鍵は、防犯性が高い分、合鍵作成にも制限があるため注意が必要です。
鍵紛失には冷静な対応と早めの行動がカギ
マンションの鍵を紛失してしまったときは、まず落ち着いて行動し、心当たりを探すことから始めましょう。そのうえで、管理会社や大家、警察への連絡、防犯対策の実施など、順序立てた対応がトラブル回避のカギになります。自分で解錠や交換を試みるのはリスクがあるため、ルールや規約に従い、信頼できる業者や関係先に相談することが重要です。
その際は是非とも鍵屋の鍵猿までご相談ください。鍵猿でしたら、見積り・出張費無料で最短15分で現場に駆け付けます。マンションの鍵交換も当日で対応可能ですので、鍵について何かお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。











